テレビ番組で「東京の地下鉄で試験的にBGMが流れるようになったが良いか悪いか」ということをやっていた。
東京でこんな事が始まったのかと感心していたのだけど
この問いかけについて思った事があるので書いてみようと思う。
そもそもこの番組中であらゆる店舗でのBGMについてどうおもうか?というリポートをしていて、BGMがながれている店舗で「カフェでBGMが流れていると落ちつかない、ミーティングできない」「量販店でながれているBGMが洗脳的」などのBGMに対しての批判の声がでていた。
「音楽があるとどうしても音楽に気を取られ、自分の思ったようなことができ無くなるのがいや」
という事だと思う。
ぼくはこの番組を見ながらとっても残念に感じたことがある。
ぼくが残念に感じたのはBGMを悪いと思っている人について
ではなく
「良い」か「悪い」か
という問いかけについてである。
「良い」か「悪い」という問いかけは全くクリエイティブではない。
せっかくできた選択肢を排除する事になる。
BGMが流れているお店がいやならその店に行かなければいいだけ。
しかも、BGM車両の話とBGMが流れている店舗の話は別の話だと思うのだけど、BGM車両に反対意見がさほど無かったからか、論点をすり替えてまで反対意見を出させて「良い」か「悪い」かというテーブルに皆を引きずり出そうとする。
さらにdボタンで投票までできてしまう。
いつの間にか視聴者がリングの上に立たされる
はたして、これでいいのだろうか?
つまり僕が言いたいのは
「良い」か「悪い」かを決める事をエンターテイメントにし続けて本当に世の中は素敵になるのか?
という事についてなのです。
これを続けたら世の中白と黒しかなくなってしまう。
他にも赤や黄色や緑とかの選択肢があっても良いと思うのです。
BGM車両を例にとると、僕は昔東京でサラリーマンをしていたとき
朝の通勤ラッシュの中、辛そうで機嫌の悪そうなサラリーマンを見ながらこんな事を考えた事がある。
「ぎゅうぎゅう詰めになると楽しい状況ってあるよなー」
とか思いながら、ライブの会場とかクラブのダンスフロアとかを思い出していた。
そういう会場ではぎゅうぎゅう詰めは最高に楽しい状態だよね。
皆ニコニコしてるよね。
だったら、毎朝電車の中がライブ会場だったらいいなー
「本日はマキシマムザホルモンです」とかってアナウンスが流れて車両が駅にやってきたらむちゃくちゃ楽しいよなー
って。
でも、これを友達に話したら
「いいねー!!!」って言う意見と「そんなの朝から辛い」って言う人といたわけです。
「良い」と思う人と「悪い」と思う人と両方いたわけです。
だったら、
「本日7:00発の1両目は女性専用車両。2両目から11両目は無音。12両目はマキシマムホルモンの生ライブです」
みたいに、車両で別ければいろんな人の「良い」を採用できるきゃない?
「良い」か「悪い」かを決める事をエンターテイメントにする「クレーム優先社会」は、なぜか全ての物を「白」か「黒」で判断するけど
1〜12両まである車両のように世の中選択肢が色々あった方が楽しいと思うのです。
いろんな人の「良い!」を世の中にちりばめていろんな色の「良い!」があって、それぞれの「良い!」同士が出会って共感する「カラフル社会」
そんなふうになったらいいのになーとおもうのです。
今日もヒビアトリエに来ていただいてありがとうございます!
「お前って変だよね」って言われる事あるけど
「こんな色見た事無い!素敵!」という意味なら喜びます。
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